大手JTCからDS転職〜失ったもの・得たもの〜

転職の体験談
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はじめに

 社会人生活2年目に、私は大手土木コンサルタントから大手デジタルファームへと転職しました。この転職で年収は一時的に減少しましたが、この決断がもたらした価値は、数字では計り知れません。

 この記事では、転職活動中に感じたこと、年収の中身を見極めることの大切さ、そして自分の価値観に基づいてキャリアを選ぶ重要性についてお伝えしたいと思います。転職を考えている方々に、少しでも参考になれば幸いです。

転職前

社会人1年目:土木コンサルタントとしてのスタート

私のキャリアは、年収460万円〜で大手土木コンサルタントから始まりました。この年収には家賃補助として60万円、賞与として70万円が含まれており、社会人生活を始めたばかりの私にとっては、安定した収入でそれなりに充実した生活を送っていると感じていました。

社会人2年目:大きな転機

2年目に入り、見込み年収は550~800万円に大幅アップ。2年目以降は賞与の全額支給がされるのでなんと賞与のみで150万超え、家賃補助や賞与を含めると、確かに収入は増えました。しかし、同時に月60時間を超える長時間残業も常態化し、さらに仕事内容や業界への興味について考え始め自分のキャリアに対する疑問が次第に大きくなっていきました。もっと自分の関心に合った仕事に取り組みたい、成長を実感できる仕事をしたい。もっと自分の時間単価を上げたい。——そんな気持ちが強くなり、転職活動を決意しました。

転職活動中について

転職活動での苦労と学び

初めての転職活動だったため、何から始めれば良いのかもわからず、現状を変えたいという気持ちだけで転職サイトやエージェントに登録しました。しかし、やりたいことも見えておらず、モチベーションも低かったため、エージェントに勧められるままに職種を決め、自分の価値観と合わない方向に進んでしまいました。この時期は本当に無駄な時間を過ごしてしまったと感じています。

そんな中、少しずつ書籍を読み、正しい転職ノウハウを取り入れることで、ようやく自分の軸を定めていくことができました。そして最終的に定めた企業選択の基準は、以下の3点です。

  1. 汎用性が高く、時流に乗った分野で市場価値を高められること
    • データサイエンスは多くの業界で応用できるため、長期的なキャリアを見据えてこの分野にチャレンジしようと考えました。
  2. 年功序列ではなく、結果重視の風土
    • 若くても実力次第で評価される企業で、自分の成果を正当に評価してもらいたいという思いがありました。
  3. 残業が少なく、プライベートを充実させられること
    • 以前の働き方から脱却し、自己研鑽や副業など自分の時間を大切にできる環境を求めました。

私が実務未経験でアピールしたポイント

実務経験のない私がアピールしたのは、大学時代に3年間取り組んだR言語と統計解析のスキルです。数学や統計学の知識は一朝一夕には身につかないため、その素養があることを強調しました。特に、R言語でのデータ分析に関しては、具体的な実績やプロジェクト内容を伝えることで、実務未経験でも即戦力になり得るとアピールしました。

ちょっとしたコツ
アピールする際には取得した資格や取り組んできた期間など具体的な情報を伝えることで、客観的性が生まれ相手に魅力が伝わりやすくなります!ぜひアピールする際には、客観性がある伝え方か意識するようにしましょう。

転職活動の過程と奇跡の内定

関西での勤務を希望していたため、希望職種であるデータサイエンティストの求人数については、先端的な仕事・企業が集まる東京に比べ1/10非常に少なく、転職活動は困難を極めていました。私はデータサイエンティストを募集している企業を端から応募し、1社ずつエントリーしていきました。50社以上はエントリーしていたと思います笑

その中で、たった1社だけ私の希望条件をすべて叶える企業があり、内定をいただくことができました。タイミングや運命的な要素も重なり、この内定はまさに奇跡でした。入社の連絡を受けたとき、あまりの喜びに思わず大声を上げたのを覚えています(笑)。

転職後について

現在の仕事:データサイエンティストとしての日々

今の職場での業務は、クライアント企業のデータ利活用に向けたコンサルティング、マーケティングオートメーション(MA)に関するデータ分析支援、そしてデータ分析・利活用に関するソリューション開発など、多岐にわたります。

また、IT業界の働き方に関しては、前職と大きく異なり、生産性の高さが求められ、何よりも結果が重視される環境です。各自の作業進捗が可視化され、効率的なプロジェクト管理が行われています。この新しい環境で学ぶことは非常に多く、クライアント企業の業界知識やデータ分析の実践的な手法など、日々スキルが磨かれていると感じます。

やりがいと学び

未経験からの転職だったため、わからないことが多く、最初は苦労しました。しかし、業務時間外での自己研鑽が実を結び、少しずつできることが増えるたびに大きなやりがいを感じています。さらに、コンサルティングファームとして、クライアントの事業成長に貢献できることは、他では味わえない達成感を感じる瞬間です。

前職と現職の比較:働き方と人間関係

現職は働き方の自由度が高く、プロジェクトへの参加も自分の意思で選ぶことができます。労働時間の裁量もあるため、前職のように長時間労働を強いられることはありません。

また、現職では主体性が高く、スキルと人格のバランスが取れた人が多いと感じます。メンターの方からは、ロジカルシンキングやデータ作成スキル、ビジネスの基礎を教わり、前職とは比べ物にならないほど成長の機会に恵まれています。前職では年功序列が重視されていたため、若手社員が前線に立つことは少なく、モチベーションを保つのが難しかったのですが、現職では実力があればリードを任せてもらえる風土が魅力です。

年収の中身を見極める重要性

転職で一時的に年収は下がりましたが、現職では基本給が6万円以上上がり、手取りで30万円以上を得られるようになりました。以前の職場では、残業が年収の大部分を占めていたため、実質的には時間単価が低く、生産性の低さに違和感を感じていました。現職では固定給が上がり、残業なしでも十分な収入を得られるため、時間単価は1.5倍になり、満足度が高まりました。

皆さんもぜひ、年収の数字だけでなく、その中身を見ることを意識してください。残業をすれば年収は上げられるかもしれませんが、それが本当に自分の価値観に合った働き方なのかを見極めることが大切です。

転職で失ったもの・得たもの

転職で失ったものといえば、住宅補助や大勢の同期との交流でしょうか。大勢の同期がいた環境は楽しく、寂しさを感じることもあります。しかし、現職で出会った新しい同僚やメンターとフラットな関係でコミュニケーションを取れるのは、前職にはなかった魅力です。未経験からの転職で一からスタートするのは大変ですが、自分のやりたいことに挑戦できているので、充実感があります。

また前職での年収も転職で失ったものです。短期目線では減収はしたものの、希少性と汎用性の高いスキルでありさらに時流に乗った需要もあり、私自身の市場価値は高まっていることを実感しています。長期目線では年収面でも好転した点だと考えられますね。なんと社内でも年収2000万越えで引き抜きにあった方もいました笑

最後に

転職活動のアドバイス

転職活動に自信がない方ほど、まずはしっかりとノウハウを学ぶことをお勧めします。そして、自分の判断軸を持つために自己分析を徹底しましょう。私が一番効果的だと感じたのは、自分の価値観に焦点を当て、マインドマップで整理する方法でした。これにより、自分が本当にやりたいことを明確にし、転職活動を進める軸ができました。

終わりに

大手土木コンサルタントからデジタルファームへの転職は、年収面では一見マイナスに見えましたが、私にとって非常に意義深いものでした。未経験の分野へ飛び込み、スキルを磨きながら仕事の充実感を味わう日々は、以前とは比べものになりません。仕事の満足度や成長の機会は、年収以上の価値を持つものです。

転職を考えている方々に伝えたいのは、年収の増減だけでなく、仕事を通じて得られる満足感や成長の機会を重視することの大切さです。自分自身の価値観に基づいて、長期的な視点でキャリアを考えることが、最終的にはより豊かな人生を送るための鍵となるでしょう。

今の待遇や環境に囚われず、自分にとって本当に大切なものを見つけ、それを追求する勇気を持ってください。それが、あなたの人生をより良いものに変える第一歩になるはずです。

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